水玉物語#035 フォーエバーランド
どんなところも天国になる ワンダーランドは辺り一面 パラダイスはその扉の向こう 君はいつもそばにいる
フォーエバーランドの片隅の小さな茂みの中に、よく見ると天国と不思議の国と楽園が混ざったような場所がありました。そこに住む、子どもでもなく、大人でもなく、天使と妖精を混ぜたような小さなものたちがいました。
へウォンパフラと呼びます。
彼らの暮らすその場所は小さな茂みの中とはいえ、小さな泉も川も、丘も花畑もあり、風吹く草原にはかわいい小屋が並んでいるし、木の上のベッドや大きなテーブルでは木の実や果実のお菓子を好きな時に食べて。誰とでも仲良く、大きな家族みたいに、好きな時に好きなところで眠る。お月さまはパパで大地はママです。
この子たちはただ楽しく心地よく暮らすだけですが、本当の使命は別のことにあります。
へウォンパフラたちは一人一人小さな魔法を持っています。
道に迷ったら何を目印にすればいいか教えてくれる。とか、本の中から必要なページをパラパラっと見つけてくる。とか。小さなものを1つずつ。
そして一人の人間に一人、生まれた時からそばにいます。ほとんどの人間はだんだんパフラたちが見えなくなります。でもちゃんといます。そして困った時には小さな魔法を使って、ほんの少し助けてくれます。
このお話はある一人ぼっちの女の子が一人ぼっちの夜に、小さなへウォンパフラ ピノピノに気づき、見えるようになりもう悲しくなくなります。そしてピノピノと一緒に、100人の誰かについているへウォンパフラを探しながら、100人のお友達を見つけていくお話です。